よくあるご質問

診療内容について診療内容についてアイコン

  • 「行動診療科」ってなんですか?

    ペットの行動診療科は正式には「獣医行動診療科」「動物行動診療科」と呼ばれていますが、これは人のお医者さんで例えると「心療内科」や「精神科」にあたる診療分野です。
    人間は本人に言葉で説明してもらうことで『心』の状態がわかりますが、動物の場合は『心』を知るためには『行動』を観察する必要があり、行動を分析したり評価したりしながら治療をおこなうため『行動診療科』と呼ばれています。
    また、動物たちの行動のトラブルを診療するために「行動診療科」と呼ぶこともあります。
    私のイメージする「行動診療科」について詳しくはコチラ

    私のもつ「行動診療科=犬猫の心療内科」のイメージとは

  • 行動診療科ではどんな相談が多いですか?

    割合では、犬も猫も攻撃行動のご相談が一番多いと思います。
    これは、攻撃行動以外の問題行動は、人が諦めたり我慢したりすれば誰も怪我を負うことなく暮らすことができますが(無駄吠えやトイレの失敗など)、攻撃行動がある場合は、誰かが傷つけられる危険があるということなので、日常生活を安全に続けることができなくなってしまうためです。攻撃行動以外の行動については、程度は様々ですが飼主さまが「これは困ったな」と思った行動はなんでもご相談いただいています。

    犬に多いご相談内容はコチラ
    猫に多いご相談内容はコチラ

  • 行動診療科ではどんな治療をするのですか?

    当クリニックでは、行動が起こった原因や悪化した要因を分析し、環境の調整、関わり方の修正、原因刺激に慣らすなどをおこなう行動修正法、ケースによって適当であればお薬や抗不安サプリメントの併用、分子栄養学的に不足している可能性のある栄養素の補給など、多角的にアプローチをおこなっています。
    また問題となっている行動に身体の病気や不調が関係していないかを見極めたり、外科的な手段が適切かどうかを判断したりすることもおこなっています。

    行動診療科の詳しい診療内容についてはコチラ
    1.行動診療科の治療について【前編】[獣医行動診療科の実際のところ④]
    2.行動診療科の治療について【中編】[獣医行動診療科の実際のところ⑤]
    2.獣医行動診療科の治療について【後編】[獣医行動診療科の実際のところ⑥]

  • お薬で問題行動は治りますが?

    はっきり申し上げると、お薬だけで問題行動が治ることは滅多にありません。
    お薬だけで治る場合があるとすれば、それは体の病気がもとで行動が変わっていた時に、体の治療をしたら行動がもとに戻った、というときでしょうか。恐怖や不安にさらされて生じている行動であれば、その恐怖や不安を特定し、暮らしの中から無くしていくための取り組み(=行動修正法)は不可欠です。

  • お薬を使いたくないのですが…

    お薬の併用については、基本的に飼主さまの意思に沿うようにしています。
    お薬についての考え方は人それぞれですから無理強いしたり、「使わないと治りません」などと脅したりすることは一切ありません。けれど強い不安や恐怖は動物たちの心を本当に深く追いつめ困らせるので、お薬を併用した方が動物たちが楽なのではないかと感じる場合には、積極的に提案させていただいています。
    当クリニックの方針として、副作用(飼主さまが不安になる変化)が出ないことを最優先してお薬の選択や処方をおこなっています。使用する際は、必ず飼主さまが納得いくまでご説明をさせていただき、飼主さまの気持ちが固まってからお薬の使用をおこなっていますのでご安心ください。
    当クリニックで使用するお薬への考え方についてはコチラ

    行動診療科のお薬って評判悪いんだよな…

  • 診療を受けるときは、家族もいる方がいいですか?

    はい、可能であればご家族そろって受けていただくことをお勧めします。
    不思議なもので、ご家族の中に「行動診療を受けることに反対している人」や「関心のない人」がいると、なかなか行動修正がうまく進みません。
    動物たちが暮らす『環境』にはご家族も含まれているので、環境を変えるときにはご家族の協力が必須です。
    もちろん忙しくてご都合がつかない場合もあると思いますが、「家族で聞いた方が改善は早いよ」ということを心に留めておいていただけると嬉しいです。

診療のご予約・診療費等について診療のご予約・診療費等についてアイコン

  • 他の病院にかかっていますが大丈夫ですか?

    もちろん大丈夫です。当クリニックは体の病気の検査や治療はおこなっていないので、他の病院にかかっていない子の方が珍しいと思います。診察の内容を主治医の先生にも伝えたい場合には、有料にはなりますが診断書の作成もおこなっていますので、ご利用ください。
    また、病気の治療中の子であっても、病気についての知識もありますので、主治医の先生の治療を邪魔せずにできる内容を提案させていただくことができます(環境の調整、サプリメントの併用など)。ご安心ください。

  • 分子栄養療法ってなんですか?

    近年、人の医療の中で取り入れられている治療法で、脳の神経伝達物質を作るために必要な栄養素(アミノ酸、ミネラル、ビタミン類など)や腸のコンディションを整えるために必要な栄養素、体の中で炎症が生じているときに不足しやすい栄養素など、不調が生じている部位に応じて分子レベルで体が必要としている栄養素を分析して、食べ物やサプリメントで補っていく治療法です。
    サプリメントの量や内容によっては、お薬を使用するよりも費用がかかりますが、栄養を足していく治療なので体にとっては一番いい治療法だと考えています。
    当クリニックで取り入れている分子栄養療法の考え方はコチラ

    分子栄養療法(オーソモレキュラー)の考えを用いた診療をしています

  • 電話やメールで診療の予約はできますか?

    申し訳ありません。
    一人でクリニックをおこなっているため、ミスを無くすためにも当HPの予約フォームからのご予約方法に限らせていただいています。

  • 土日祝日や平日午後の時間帯に予約することはできますか?

    月曜を含む休診日については、1カ月に2回程度まで午前中の診療が可能ですので、日程が限られてしまう可能性はありますが、一度お問い合わせフォームからご相談ください。
    また、平日午後については、13時までの開始(16時までの終了)であれば対応できる場合もありますのでご相談ください。
    夕方以降、夜間についてはお受けすることができませんので、ご了承ください。

  • 自宅以外の場所で診療してもらうことはできますか?

    行動診療では、動物たちの暮らしに隠れたストレスや不快な刺激なども見極めていく必要があり、実際に生活している環境を拝見する方が行動の修正は早く的確におこなうことができます。
    このため、基本的には初回はご自宅での診療をお勧めしていますが、ご自宅での実施が難しい場合はたくさん動画や写真を撮ってきていただいて診療することもあります。まずは一度お問い合わせフォームからご相談ください。

  • オンライン診療はしていますか?

    申し訳ありません。行動診療については対面での診療が可能な方のみ診療をおこなっています。ただし、遠方にお住まいの方などで、再診についてはオンラインを通じて診療をさせていただく場合があります。
    個人的には「会って話す」ことが飼主さまの希望や思いをもっとも組みやすい方法だと感じているため、診療の精度はお会いしての診療が一番高いと感じています。
    また、行動トラブルがない子の飼育指導や栄養相談については、オンライン診療をおこなえるように準備をはじめていますので、お問い合わせフォームからご相談ください。

  • ホームページの予約カレンダーが表示されません

    申し訳ありません。うまくカレンダーが表示されない・見にくい等の場合は、他のブラウザからアクセスしてみていただくか、お問い合わせフォームからご連絡ください。ご予約頂ける日程をメールでお伝えします。

  • 予約フォームを送信したが、クリニックからメールが来ません

    申し訳ありません。 一人でクリニックをおこなっているため、診療やメール数が多いときなどに返信が遅くなってしまうことがあります。
    フォームを送信された日を0日として、2診療日以内に返信をおこなっていますので、2診療日以上が過ぎてもメールが来ない場合は、ご記入いただいたメールアドレスと、そのアドレスの受信設定をご確認いただき、再度、予約フォームからご連絡をお願いします。
    ※「2診療日」には、土日祝と月を含みません。なるべく休日も返信を差し上げるようにしていますが、週末のお問合せは火曜以降のご返信になることがありますのでご了承ください。

  • 行動診療をうけるとき、費用はいくらぐらい用意していたらいいですか?

    診療費は、診療時間によって変わってきます。
    だいたい診療時間が2時間~3時間になるかたが多いので、その場合は7,000円~10,000円 +往診料(+駐車場代、サプリメント代など必要に応じて)となります。往診料については、ご住所をお知らせいただきましたら事前に計算してお伝えすることもできますので、必要な場合は気軽にお知らせください。
    時間については、ご相談内容が本当に多岐にわたる場合などは5時間を超えることもありますが(5時間も話すとおそらく半分以上忘れてしまうのではないかと思うので、急がない内容については次回にお話しさせていただく方がお勧めです)、事前に「2時間で」「総額15,000円以内で」などご希望をお知らせいただければ対応させていただいていますので、気軽にご相談ください。
    その他、行動診療にかかる費用についてはコチラ

    行動診療にかかる費用(料金)について [獣医行動診療科の実際のところ⑦]

犬のしつけについて犬のしつけについてアイコン

  • 「社会化期」ってなんですか?

    社会化期とは、犬では生後3~14週頃、猫では3~9週頃のことで、さまざまなものに慣らすのにとても適した時期です(社会化期の長さは諸説あり、個体差も大きいです)。この時期に家族との絆を深め、人に対する社会性も育ちます。 社会化期には、犬の場合は、これから生きていく人間社会の刺激を怖くないものとして学ばせる必要がありますし、 猫の場合は、人のそばが安心であることや体を触られることは怖くないことを学ばせる必要があります。
    社会化期についてもっと詳しく知りたい方はコチラ
    社会化期に慣らしたい「刺激」を集めた『社会化期のお散歩ビンゴ』はコチラ

  • 犬の社会化期には、なにをしたらいいですか?

    犬がこれから生きていく人間社会で出会いうるさまざまな刺激を怖くないものとして体験させることが必要です。
    もっとも大切なのは刺激を体験するときに子犬を怖がらせないこと。
    怖がっていた場合は、社会化体験としては失敗になってしまいます。
    慣らす刺激は人、犬、もの、音、場所などいろいろありますので、
    以下のブログや『社会化期のお散歩ビンゴ』を参考にしてみてください。
    人に慣らす:https://ameblo.jp/puppy-party/entry-10837598373.html
    音に慣らす:https://ameblo.jp/puppy-party/entry-10844318816.html
    場所に慣らす:https://ameblo.jp/puppy-party/entry-10844319734.html
    犬に慣らす:https://ameblo.jp/puppy-party/entry-10873916774.html

  • 猫の社会化期にはなにをしたらいいですか?

    猫の社会化期はとても短く、飼主さまのおうちに来たときには終わっていることも多いと思います。
    まずは適切に社会化された猫を選ぶことを考えると、ペットショップから買うよりも、ブリーダーを訪ねて飼育環境や猫たちの人慣れ具合を見てから適切な時期に購入する、保護団体や保護ボランティアさんが人の手によく慣らして育てた子猫をもらいうけるなどの方がよいかもしれません。
    おうちに子猫がやってきたら、人のそばが安心であること、抱っこや体を触られるのは怖くないことをオヤツを使いながら教えていきましょう。
    余談ですが、初めて猫を飼う場合は、兄妹2匹で引き取ると猫同士の行動を互いから学び、充分に遊び、精神的にも安定して育ちやすいです。

  • しつけ教室はありますか

    申し訳ありません。しつけ教室はおこなっていません。

  • しつけに関するお勧めの本はありますか?

    ブログでさまざまな本を紹介しています。ご参考にしてみてください。
    犬のしつけの本:https://ameblo.jp/puppy-party/entry-11063238704.html
    猫のしつけの本:https://ameblo.jp/puppy-party/entry-11063238704.html

その他その他アイコン

  • 避妊去勢手術と行動に関係はありますか?

    とても関係があります。
    性的に成熟するとホルモンの影響で、雄犬ではマーキングやマウンティングが増える、攻撃性が高まるなどの変化が見られることがありますし、雌犬では発情シーズンに関連した食欲低下や攻撃性の増加、偽妊娠行動などが見られることがあります。 もちろん猫でも性成熟後には行動の変化が見られます。
    人間の社会で暮らす犬猫は性的な欲求を満たすことができず、それがストレスとなることもあるため、人間社会の中で安心安全に「子犬(子猫)の頃の無邪気さのまま一緒に暮らして欲しいな」と思う飼主さまには、生後12カ月前後までを目安に避妊去勢手術をお勧めしています。

  • イコールパートナーになると、どんなメリットがありますか?

    「イコール=対等」なパートナー関係なので、特別なメリットがあるわけではありませんが、家庭動物たちの暮らしがより良くなるためには、各業種が連携することが大切だと思っています。
    ペットたちの暮らす世界をより適切な形にしていくために、イコールパートナーのメンバーで情報交換や勉強の場も作っていければと考えています。

  • 中野先生はどんな人ですか?

    変わり者かもしれませんが、不器用なりに一生懸命な人間だと思います。
    ブログに本当にいろいろなことを書いてきたので、読んでみていただくとどんな人間か少し伝わるかもしれません。
    家事と片付けは苦手です。

  • 行動診療の研修は受け入れていますか?

    家庭の事情もあって診療件数が他の獣医行動診療科クリニックよりもかなり少ないのでお勧めはしませんが、
    獣医師の先生であれば一度ご相談ください。